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三つ星ホテルとは?ホテルの星の基準と評価ポイントを徹底解説

投稿日:2023.07.03 / 最終更新日:2025.11.07

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出張時のホテル手配のまとめ:宿泊相場からホテル選定方法、精算の流れを解説

出張の際、ホテルの良し悪しによって滞在環境が大きく変わってきます。そこで、ホテルを選ぶ際に参考にするものがホテルの星です。ホテルの星は1つ星から5つ星でランク付けされていますが、どういう基準で付けられているのでしょうか?今回は「ホテルの星の基準について」ご紹介します。

国内ホテルと海外ホテルにおける三つ星ホテルの基準の違い

日本においては、三つ星ホテルの格付け基準は法的な統一基準がなく、大手旅行会社や予約サイト、出版社などが独自に設定した基準が多いです。評価の基準としては、設備の充実度、サービスの質、清潔さ、レストランの有無など多角的に判断されます。代表的な三つ星ホテルは、快適な客室やWi-Fi、レストランなど観光やビジネス利用に必要な基本的設備が揃っており、コストパフォーマンスに優れることが特徴です。例えば東横インやアパホテルなどのビジネスホテルが典型例です。

一方、海外では星の基準が国家や独立した団体による厳密な規定に基づく場合が多く、設備の種類やサービス内容、スタッフの対応力などに細かい規定が設けられています。例えば欧米のフォーブストラベルガイドやミシュランガイドのホテル評価は、非常に細かく分かれており、価格帯だけでなく施設の高級感や快適性、独自性まで総合的に評価されます。海外の三つ星ホテルは、日本よりもやや高級なイメージを持つこともありますが、基本サービスの充実に重点が置かれています。

まとめると、日本の三つ星ホテルは利便性とコストのバランス重視で、多くがビジネス・観光用にシンプルで快適な環境を提供するのに対し、海外の三つ星ホテルは統一基準に基づく総合的サービス評価で、やや幅のある高級感やサービスレベルを提供している点が異なります。

このような基準の違いを理解すると、出張や旅行で泊まる際のホテル選びにも役立ちます。日本の三つ星はコスパと利便性重視、海外では基準の違いに注意して評価を確認することが重要です。  

国内のホテルの星の基準

日本におけるホテルの格付けの基準は決まっていません。様々なサイトでよく見かける「◯星ホテル」や「星◯つクラス」という表示は、大手旅行会社やホテルの予約サイト、出版社などが独自に決めた基準が大半です。また、格付けするベースの情報は、金額、設備、人気、口コミなど様々です。出張で利用するホテルは一般的に三ツ星クラスのホテルが多いようです。

主な国内のホテルの予約サイト

楽天トラベル

楽天トラベルは独自のクラス分けを基に、宿泊機関等の申告によりホテルの格付けを1から5段階で設定しています。楽天トラベルのホテル基準は以下の通りです。

基準の詳細
1大半は小規模なホテルで、個人経営のホテルも多い。食事・ホテルの設備などは最低限のもののみ備わっている。
2小規模から中規模とさまざまなサイズのホテルがあり、ある一定のクォリティーを提供するホテルやホテルチェーンもある。このクラスになると、ホテル内にレストランや食事や飲み物なども提供できるホテルが増えてくる。プライベートシャワー、バスルームは全室に備わっていない場合もあり、共同バス・トイレの利用もありえる。
3ホテルの規模は様々だが、各種サービスに携わるスタッフの人数もより多くなっている。また、レセプションなどパブリックエリアも比較的広いホテルが目立ってくる。一般的には全室に備品や設備が備えられており、ルームサービスの提供可能なホテルもある。
4認知度の高いホテルが多く、客室には家具、インテリア、調度品、設備のよりハイグレードなものが備わっていることが多い。ベッドルーム、バスルームともに比較的広めと言える。ポーター、24時間のルームサービス、ランドリーおよびクリーニングなどのサービスを提供できるホテルが多くある。
5より認知度の高いホテルが多い。ゆったりとした豪華な宿泊はもちろんのこと、教育の行き届いたスタッフによるフォーマルで行き届いたサービスも提供してくれるところが多い。

Expedia(エクスペディア)

Expediaも独自に決めた基準にしたがって星を1.0〜5.0で評価しています。設備やサービスなどを総合的に評価し、小数点をつけることで1.5や2.5など細かく分類しているのが特徴です。Expediaの星の基準は以下の通りです。

基準の詳細
1これらの基本的なモーテル、ホステル、ドミトリーは、過剰なサービスを排し、最小限の設備が整っています。一般の人の出入り、受付のご利用時間に制限がある場合があります。ハウスキーピング サービスがない場合もあります。客室は、狭く機能的ですが、個人用バスルーム、テレビ、室内電話は備わっていない場合があります。
1.5この分類のホステルやドミトリーには、通常、ビリヤードやインターネット ステーション、会話を楽しむ共用スペースなどの設備があります。一般的なモーテルには、24 時間対応の受付、毎日のハウスキーピング サービスおよび個人用バスルームが備わっています。
2この予算の施設では、清潔な設備が整っています。ほとんどの施設には、24 時間対応の受付、毎日のハウスキーピング サービス、テレビ、電話、衣服掛けまたは小さなクローゼット、および個人用バスルーム (シャワーだけの場合もあります) が備わっています。施設内のレストランは、通常コンチネンタル ブレックファストに限られます。
2.5この分類には、シンプルなおもてなしのサービスが含まれています (北米では全室スイートのエコノミー施設もあります)。レストランやベルボーイなどフルサービスのホテルのような設備はありませんが、上質でより快適なサービスをご提供いたします。温かい料理もある朝食 (コンチネンタル) を、朝食ルームでご提供する施設もあります。アジアでは、施設内に複数の飲食オプションをご用意しているところや、アメリカやヨーロッパでは、フルサービスの基本的な設備を備えているところもあります。
3この分類の施設では、快適さとサービスにより重点が置かれています。施設内にレストランやバーを併設しているものも多くあります。手荷物アシスタントをご利用いただける場合もあります。客室は広く、すわり心地の良い椅子や上質な寝具が備えられています。客室は広く、すわり心地の良い椅子や上質な寝具が備えられています。 大きめのバスルームには、シャワーや浴槽、充実した洗面台があります。
3.5この分類の多くのホテルには、複数のレストランや、制服を着たベルボーイ、高級なインテリアや観葉植物を配した広々としたロビーがあります。利用できる設備の多くは、高級インテリアで装飾された客室、大きなデスクと対になっている快適なワークチェア、戸棚に収納されたテレビです。大きなバスルーム、明るい照明、石のカウンターなどの設備を利用できるところもあります。アジアのリゾート施設やホテルには、魅力的なプール エリア、小規模なスパ施設またはマッサージ ルームが備えられているところもあります。
4ロビーは高級インテリアで装飾され、複数の談話エリアがあります。専用コンシェルジュ、係員付き駐車サービス、終身用ベッドメイク (要リクエスト)、24 時間のルーム サービスなどをご利用いただけます。客室には、大きいベッドや、椅子、ミニバー、ノート型コンピュータを収容可能な金庫、ピロートップ マットレス、バスローブ、高級なバス用品が用意されています。クラウン モールディングや、バスルームのアート、花崗岩や大理石などを使用したインテリアが特徴的です。アジアのリゾート施設やホテルには、フルサービスのスパ、テニス コート、ゴルフ、ベビーシッター サービス、プールサイドで食事のできる高級プールなどを利用できるところもあります。
4.5生花、オリジナル アート、豪華な家具がロビーを彩っています。高級レストラン (まれに受賞歴あり)、温かい料理にも対応した 24 時間のルーム サービス、予約不要の就寝用ベッドメイクのサービスをご利用いただけます。宿泊客のニーズに応える個別サービスをご用意しています。客室には、高級なハードウッド仕上げの家具、シーツ 3 枚重ねの豪華なベッド、浴槽とシャワーが独立した花崗岩や大理石の大きなバスルームが備わっています。
5グルメ レストラン、豪華なスパ、ぜいたくなロッカー ルーム付きの設備の整ったフィットネス センターをご利用いただけます。スタッフは上品で、お客様のご要望にお応えし、お客様をお名前でお呼びします。上質なチェックイン、ウェルカム ギフト、すべての階または特定の階でのバトラー サービスをご提供します。客室はエレガントなインテリアで装飾され、カーテンには統一感のあるファブリック、椅子、ヘッドボード、羽毛布団があります。カーテンや照明、サラウンドサウンドは電動式で、ベッドサイドでコントロールできます。大理石張りの大型のバスルーム、特注品、ダブルシンクの洗面化粧台、独立したトイレ、高級ブランドのアメニティ、生花や観葉植物があります。5 つ星の施設では、すばらしいゴルフ コース、プレイする面を選択できるテニス センター、専属トレーナー付きのフィットネス クラブ、豪華なスパ、文化的なアクティビティ、子供用デイ キャンプをご利用いただけます。アジアでは、ホテルとリゾート施設の両方で、こうした設備を有しているものがあります。

じゃらん

じゃらんは口コミベースで格付けしています。宿泊者が部屋、料理(朝食・夕食)、風呂、サービス、清潔感で5段階評価をしたものを総合的に集計し、星で表しているのが特徴です。

海外のホテルの星の基準

海外のホテルも国によって基準が様々です。大きく2つに分けると、「民間の機関による格付け」と「各国の観光機関などの格付け」があります。基準は国によって様々ですが、最低評価が1つ星、最高評価が5つ星という部分は共通しています。

ミシュラン

民間機関による主な格付けサイト

ミシュランガイド

日本ではレストランの格付けで馴染み深いミシュランガイドは、ホテルの格付けも実施しています。ミシュランは基準が高く、1つ星でも「適度に快適なホテル」に設定しているのが特徴です。

5つ星 ★★★★★豪華で最高級
4つ星 ★★★★最上級の快適
3つ星 ★★★非常に快適
2つ星 ★★快適
1つ星 ★適度に快適

Forbes TRAVEL GUIDE(フォーブス トラベルガイド)

フォーブストラベル

フォーブストラベルガイドは、世界で最初にホテルの格付けを始めたアメリカのビジネス誌「Forbes」によるものです。格付け方法は、1年に1回、世界の主要都市のホテルを5つ星、4つ星、Recommendedの3段階で評価しています。高級なホテルの中でさらに格付けをしているので、出張では宿泊先として選択されないホテルの掲載が多いです。

5つ星★★★★★ほとんど完璧なサービスと素晴らしい設備を備えた象徴的なホテル
4つ星★★★★並外れた特徴があり高水準のサービスと施設の品質を提供するホテル
Recommended常に優れたサービスと設備を備えた優れたホテル

TRAVEL WEEKLY(トラベルウィークリー)

トラベルウィークリーは世界のホテルを10段階で格付けしています。ミシュランガイドやフォーブストラベルガイドのように、高級なホテルを厳選した格付けではなく、リーズナブルなホテルも掲載されているのが特徴です。

トラベルウィークリー
10 Superior Deluxe最高水準の宿泊施設と設備を提供し、最も素晴らしいホテルやリゾートを厳選したカテゴリー
9 Deluxeスーペリアデラックスと同様だが、豪華なサービスを提供し、同様に満足できる傑出した高級ホテル 
8 Moderate Deluxe基本的にはデラックスと同様だが、ホテル会議、イベント、祝賀会に参加するビジネス客やグループ向けに重点的にしたホテル
7 Superior First Class優れた設備と幅広いサービスを備えた高級クラスのホテル
6 First Classフルサービスであらゆる種類のサービス、アメニティと設備、快適な公共エリアを備えた信頼できるホテル
5 Limited-Service First Classファーストクラスの快適で質の高い宿泊施設を完備しているが、共用エリア、ダイニングなど設備が限られている宿泊施設
4 Moderate First Class基本的に快適なホテルで、ビジネス旅行者、家族旅行者、レジャー旅行者が必要とするすべての必需品を備えている
3 Superior Tourist Class主に中間市場のエコノミーホテルで、手頃な価格の宿泊施設
2 Tourist Class低予算でコスト重視の旅行者向けの宿泊施設で、基本的な客室アメニティは備えていますが、サービスはほとんどありません 
1 Moderate Tourist Class旅行者に低価格で基本的な宿泊施設を提供する、飾り気のないアプローチの手頃な価格の宿泊施設 

各国の観光機関などの格付け

各国の観光機関などによる格付けは、格付け基準が様々です。例えば、フランス観光局がする格付けは、建物は設備の充実度を基準に評価しており、サービスの充実度は評価の影響が少ないです。主な観光機関は以下です。

イギリス観光庁

フランス観光局開発機構

中国国家観光局

失敗しない宿泊先の選び方

日本では「ビジネスホテル」という出張者向けの宿泊施設が多数あります。また、それらは全国展開していることが多く、余程のことがないとホテル選びに失敗しません。反面、海外では、日本のような出張者向けの宿泊施設が少ないため、ホテル探しが困難です。海外出張で失敗しないようホテルを選ぶときに注意するポイントをご紹介します。

予約するサイトの星は何を基準にしているか確認する

前述で紹介した通り、予約サイトにより設備、金額、サービス、口コミなど評価基準が様々です。予約をする際は何を基準に評価されているのかを確認し、その評価が出張での宿泊にふさわしいかを判断しましょう。

周辺の同水準のホテルの宿泊料金を確認する

ホテルの宿泊料金は、宿泊需給によって変動します。空室が少なくなってくるとホテル側の料金設定も強気になります。そのため、自分が泊まろうと思っているホテルの料金が周辺の同水準のホテルと比較して同等の価格帯であるかを確認しましょう。高いと感じた場合は他のホテルを選択するのもよいでしょう。

 出張費の相場を知りたい!宿泊費相場を中心にご紹介

ホテルの公式サイトも併せて確認する

予約サイトの情報は必ずしも最新ではありません。必ずホテルの公式サイトも確認し、設備やサービス、客室の清潔感なども確認しましょう。とくに、アメニティは予約サイトで表記されていても公式サイトではされていないことがあるので注意です。

過去の出張記録を確認する

過去に出張で利用したホテルを選ぶのも良いでしょう。その際は、必ず出張記録を確認し、設備やサービスに問題なかったか等を確認することをおすすめします。

三つ星ホテルを選ぶ出張者向けポイント

三つ星ホテルは出張者にとって、快適さとコストパフォーマンスのバランスが良いことが最大の魅力です。まず重要なのは立地です。主要なビジネスエリアや交通の要所に近いホテルを選ぶことで、移動時間の短縮と利便性を確保できます。次に、Wi-Fi環境の充実は必須です。高速かつ安定したインターネット接続があることで、リモートワークやオンライン会議もスムーズに行えます。

さらに、デスクや作業スペースの広さ、電源コンセントの数や配置も確認すると快適な仕事環境になります。24時間対応のフロントや荷物預かりサービス、朝食サービスの有無も出張者のニーズに重要な要素です。朝食が充実しているホテルは、忙しい朝の時間を有効活用できます。また、早朝・深夜のチェックイン・アウトに対応しているかも出張時の利便性を高めます。

静かな環境や清潔感も快適な滞在には欠かせません。出張での疲れをしっかりと取るために、部屋の防音性や清掃の質にも注意しましょう。加えて、近隣に飲食店やコンビニ、交通機関があるかも確認すると便利です。

まとめると、出張者が三つ星ホテルを選ぶ際は「立地の良さ」「快適な作業環境(Wi-Fi・デスク)」「充実したサービス(朝食・フロント対応)」「快適な滞在環境(清潔さ・静かさ)」を重視することが快適かつ効率的な出張を実現するポイントです 

さいごに

今回は自身の出張にあった宿泊先が選択できるよう、ホテルの星についてご紹介しました。三つ星ホテルは、快適さと利便性をバランスよく提供する中級クラスのホテルで、ビジネスや観光に最適な基本設備が整っています。国内ではシンプルで機能的なビジネスホテルが多く、主要駅やオフィス街に近い立地が魅力です。一方、海外の三つ星ホテルは統一された評価基準に基づき、やや高級感や幅広いサービスを提供する場合があります。出張者にとっては、快適な客室、充実したWi-Fi環境、朝食サービス、24時間対応のフロントといったポイントが重要で、これらが満たされた三つ星ホテルはコストパフォーマンスに優れ、安心して利用できる選択肢と言えます。適切な基準を知り、用途や好みに合わせたホテル選びで快適な滞在を実現しましょう。

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