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出張時の新幹線手配まとめ:お得な新幹線のチケットや旅行会社への依頼方法
出張ではお客様のご都合などにより日程を変更したり、出張が取りやめになるケースも少なくありません。その場合、移動手段である新幹線のきっぷを払い戻す必要があります。しかし、払い戻し場所や返金金額についてお困りの方も多いと思います。さらに、最近はきっぷではなく、QRコード等による払戻もあります。
そこで、この記事では、新幹線の払い戻し金額や払戻し方法について解説します。新幹線出張の多い方は、是非、ご覧ください。
新幹線の払い戻しと一口に言っても、いくつか種類があります。まずは、きっぷの種類について解説します。切符の種類は、乗車券と特急券に分かれます。
列車に乗るときに必ず必要なきっぷで、片道・往復・連続の3タイプがあります。移動に対する対価に該当し、有効期間は距離によって変わります。なお、往復の場合は、割引が適用されるケースがあります。
新幹線や特急列車に乗車するための必要なきっぷです。なお、きっぷには特定の座席を確保できる指定券と乗車する権利を取得する自由席があります。さらに指定券には、グリーン席や寝台券などもありますが、寝台券については、今回対象外とします。
きっぷの払い戻し手数料と、払い戻しをいつまでに行うかは、きっぷの種類によって異なります。きっぷの種類は、乗車券、自由席特急券、指定席特急券の3つに分かれ、それぞれ払い戻し条件と手数料がことなります。以下はでは、それぞれのルールを説明します。
使用開始前であり、かつ、有効期間内であれば、手数料220円を引いた差額が払い戻されます。片道乗車券は、1枚あたり手数料220円がかかりますが、往復・連続の場合は2枚まとめて220円となります。なお、定期券やグリーン車の場合でも手数料はかわりません。
なお、乗車券を途中まで使用したあとに払い戻したい場合は、「乗車券代-乗車区間の普通運賃-220円」が払い戻しとなります。ただし、乗らない区間の営業キロが100キロを超える場合のみ適用されます。
自由席の特急券の場合、使用開始前で有効期間内であれば、乗車券と同様に、1枚につき手数料220円を引いた差額が払い戻されます。
列車出発日の2日前までなら、払い戻し手数料は、1枚あたり340円となります。出発日の前日から出発時刻までの払い戻し手数料は30%かかります(ただし最低金額は340円)。また、グリーン席の場合も払い戻し条件と払い戻し手数料は一般席と変わりありません。なお、指定席特急券の場合、出発時刻以降の払い戻しはできません。
新幹線には早期予約によって料金が安くなる早割チケットがあります。早割商品においてもキャンセルのルールは、一般的に通常の指定席特急券と同じものが適用されます。そのため、出発前のキャンセルであれば、指定席特急券と同様とお考え下さい。
フリーパスや往復タイプなどの「おトクなきっぷ」の場合も未使用かつ有効期限内であれば、払い戻しが可能です。また、回数券に関しては、未使用の回数券分のみが払い戻し対象となります。ただし、商品によって払い戻し条件や払い戻し手数料が異なるため、詳細については必ずホームページか駅の窓口で確認するようにしましょう。
払い戻し期日とキャンセル料をまとめると以下の通りです。
きっぷの種類 | 払い戻し期日 | 払い戻し料金 |
---|---|---|
乗車券 | 有効期限内 | 220円/枚 |
自由席特急券 | 有効期限内 | 220円/枚 |
指定席特急券 | 列車出発日の2日前まで | 340円/枚 |
指定席特急券 | 出発日の前日から出発時刻まで | 購入価格×30% |
おトクなきっぷ | 有効期限内 | 個々に異なる |
新幹線が運休した場合は、全額払い戻しの対象となります。運休が発生した日の翌日から起算して1年以内であれば、駅の窓口にて払い戻しが可能です。
また、新幹線や特急列車が遅延した場合は、到着時刻から2時間以上の遅延であれば特急料金が全額払い戻されます。一方、乗車券、グリーン券は払い戻されません。
新幹線のきっぷの払い戻しは、基本的に駅の「みどりの窓口」で行います。返金は購入方法によって異なり、現金で購入したら現金での返金となります。また、クレジットカードで購入した場合は、クレジットカード会社を通して返金するのが原則です。その際は、購入したクレジットカードを提示する必要があります。
乗車券や指定券の払い戻しは、駅にある指定券販売機でも払い戻しが可能なことをご存じですか。駅口内にある紫色の指定席券売機であればボタン操作での払い戻しが可能です。操作画面に「きっぷのはらいもどし」というボタンがあるのでそちらのボタンを押して申請を進めます。
JR東日本「えきねっと」やJR東海「エクスプレス予約」、JR西日本「e5489」などのインターネットサイト経由できっぷを購入した場合は、スマートフォンやパソコンで手続きが可能です。予約サイト上で、取り消し・払い戻し手続きを行いましょう。
ただし、きっぷをインターネットで予約した場合でも、駅で紙のきっぷとして受け取った場合は、インターネット上での払い戻し手続きはできません。その場合は、新幹線きっぷ(紙)と同様に、みどりの窓口で手続きをする必要があります。
旅行会社できっぷを購入した場合は、みどりの窓口で払い戻しはできません。そのため、駅の窓口で取消証明の印をもらったうえで旅行会社へ行き、払い戻しを依頼しましょう。なお、払い戻し手数料は、取消証明印の日付を基に計算します。
使用開始前かつ有効期間内であれば、1回に限り同じ種類のきっぷに変更できます。手数料はかかりませんが、差額が発生する場合は、追加支払・返金が発生します。なお、変更したきっぷには「乗変」というマークが印字されます。
なお、2回目の変更をする場合は、一度手数料を払って払い戻し、新たにきっぷを買い直す必要があります。なお、出発日の前日から出発時刻までに最初の変更をした指定券の場合は、変更後の出発日が2日以上前でも、払い戻し手数料は30%かかります。
いかがでしたか。新幹線のきっぷは、使用前かつ有効期間内であれば払い戻しが可能です。
なお、きっぷを払い戻すためには、それぞれ条件があり、手数料もかかります。やむを得ず、払い戻しや変更が必要な場合は、諸条件を確認のうえ、みどりの窓口で手続きをしましょう。