日本では手軽に入手できるものも、海外ではなかなか購入できなかったり、日本人には使いにくいこともしばしばです。出張で忘れ物をすると仕事に支障が出るリスクもあり、限られた時間や環境でより良い業務を遂行するためにも、普段から使い慣れたものを持っていきましょう。
本記事では、業務渡航における持ち物リストを紹介します。
海外渡航において、最低限必要になってくる持ち物と、あれば便利な持ち物をそれぞれ紹介します。
まずは、最低限必要な持ち物を渡航関連、ビジネスアイテム、日用品の主に3つにグループ分けしました。
言わずもがな、最重要アイテムです。
パスポートやビザについて詳しくは以下をご覧ください。
日本国内で両替しておくと、現地到着時に慌てずに済みます。現地通貨しか使えないエリアや米ドルの方が現地通貨よりも信用度が高い場合もあるので、両替額は予め決めておきましょう。
コーポレートカードや出張者名義のカードを合わせて2枚以上あると安心です。不正利用されないように、使用時はカードから目を離さないようにしましょう。
参考:海外渡航時のご注意事項
日本出発前に海外データ使い放題プランを調べましょう。wifiルーターを借りるよりも安い場合もあります。
また、事前に外務省が提供している海外安全情報配信サービス「たびレジ」のアプリをダウンロードしておきましょう。
空港での受取、返却だけでなく、提供会社によっては自宅へ郵送も可能です。
保険事故が発生した際に保険証券を提示できると対応が早いです。保険証券にはトラブル時の連絡先や対処方法が記載されています。
海外旅行保険について詳しくは以下をご覧ください。
電子データで管理されているため印刷は不要ですが、eチケットのコピーを数枚持っていると出入国やホテルのチェックインの際に使えて便利です。
名前やパスポートで本人確認ができるため、持っていなくても問題ない場合がほとんどですが、コピーがあると手続きがスムーズでしょう。
必ず機内に持ち込みましょう。預け荷物では破損や紛失の危険性があります。電源コードも忘れずに機内持ち込みにしておくと安心です。
国によってコンセントのプラグは様々で全部で8種類あります。日本はAタイプで統一されていますが、数種類のタイプが混在して使われている国もあるのでマルチタイプの変換プラグが便利です。
充電器には変圧機能がついていることが多く、ほとんどの方は不要でしょう。利用する電気製品の充電器やコードには対応電圧の表記があります。100~240Vに対応していれば変圧器は不要です。
日本のようにどこにでもコンビニエンスストアがあったり、コピー機が置いてあるわけではありません。予備を多めに用意していきましょう。
ビジネスでの必須アイテムです。
業務渡航では立替精算が発生しがちです。帰国後の社内申請で手間取らないように領収証の保管ファイルを作っておくと良いでしょう。
小分けになっているものが喜ばれるでしょう。
滞在日数+αの量を持参しましょう。
不測の事態に備えて、下着や仕事着は渡航日数よりも多めに持参すると安心です。洗濯が現地で可能と分かっていれば荷物を減らすことが出来ます。
業務外の時間や移動時にリラックスできるように1足は持っていきましょう。
使い慣れたものを持参しましょう。海外のホテルにはアメニティがない場合も多いです。
日本に比べ、気候が乾燥していたり、室温調整が効かないことも多いので、普段は気にしていない方も保湿ケアを意識すると良いでしょう。
日差しが強い国もあり、火傷状態になることもあります。現地で販売されているものは肌に合わない可能性もあるので日本で購入しましょう。
暑い気候の国では都市部でも虫が多く発生しています。マラリア等の感染症対策に必ず持参しましょう。
出来る限り荷物は減らしたいものですが、慣れない海外生活はやはりストレスがかかるものです。限られた時間を有意義に過ごすためにあれば便利な持ち物を紹介します。
パスポートケースには搭乗券や入国カード、ペンを挟むことが出来るタイプもあります。
機内では横になって眠ることが出来ないため、首を寝違えて痛めてしまうこともあります。ビーズクッション型もありますが、膨らますエアー型だと嵩張りません。気圧でパンクする可能性もあるので膨らましすぎないように気を付けましょう。
海外では靴を脱ぐ文化が多くないためホテルにスリッパがないことが多いです。ホテルだけではなく、長時間のフライトでも重宝します。
機内では冷えやむくみが気になります。締め付けがキツすぎないものを選びましょう。
周りを気にせず機内で過ごしたい場合や、都市部のホテルで騒音や外気の悪さが気になる時にあると便利です。
海外は日本ほど衛生管理がされていません。ポケットに忍ばせておきましょう。
途上国や先進国でも地方など、衛生環境が整っていない地域では、トイレにティッシュが置いていないことが多々あります。有料で販売されていることもありますが、無人で購入できないこともあるので、都市部以外に訪問予定であれば必須アイテムと言えます。
日本のようにカフェで充電することはまず叶いません。ひとつは持っておきたいアイテムです。
ホテルによっては備え付けがなかったり、使いにくかったりします。持参する場合は、電圧が対応しているか必ず確認してください。海外の電圧に対応したドライヤーやヘアアイロンも家電量販店で販売されています。
小袋タイプの粉石鹼が販売されています。嵩張る衣類を減らしたり、出張期間が延長になった場合も対応できます。現地でも入手できますが、香りが強すぎたり、品質が心配なものもあるため持参するのが良いでしょう。
ハンガーは洗濯をしない場合も2、3本あると何かと便利です。
先進国ではあまりありませんが、停電が繰り返し起こる場合があります。
荷物が増えた時やごみが出た時に使えます。海外ではごみ箱があまり設置されておらず、ごみの処分に困ってしまいます。
現地の食べ物が口に合わなかったり、夜間の買い物や食事が困難な場合に役立ちます。
高級レストランや寺院等、宗教上の理由で服装規定が設けられていることがあります。ドレスコードに違反していると入場を断られる可能性があるので、事前にリサーチしておきましょう。衣服だけではなく、靴やバッグまで対象となることもあります。観光地であれば、現地で調達することも可能でしょう。
海外出張に必要な持ち物とあると便利な持ち物について解説しました。業務渡航ではプライベートの旅行の荷物に追加で仕事関連の持ち物も増えます。海外では盗難のリスクもあがるため、貴重品や業務関連のアイテムは分散して持っておく、予備を多めに用意しておくなどリスク対策も意識する必要があるでしょう。
次回は、機内持ち込みの荷物や受託手荷物について解説します。
【海外出張手配のいろは/出張編】機内持ち込みと受託手荷物のルール