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航空券を安く買う方法は?航空券価格のメカニズムを学んで攻略しよう。
投稿日:2023.11.06 / 最終更新日:2023.10.25

航空券を安く買う方法は?航空券価格のメカニズムを学んで攻略しよう。

新型コロナウイルスの感染拡大が収まり、飛行機に乗る機会が増えてきました。その際、航空券の値段が高くなったと感じる方も多いのではないでしょうか。

航空券価格の背景には、便数の減少に伴う需給バランスの変化に加え、石油価格の高騰や円安が影響しています。また昨今では、ウクライナやパレスチナなど世界情勢の不安定化も価格上昇の一因となっています。

一方で、昨今、航空券価格の予測システムを提供してるサービスもあります。予測システムを活用し、航空券の価格が下がったタイミングで購入するのが狙いです。果たして、そうした取組は効果的なのでしょうか。

本コラムでは、航空券価格のベースとなっているイールドマネジメントモデルを解説したうえで、航空券を安く購入する手段について考察していきます。

航空券の価格を決定するイールドマネジメントモデルとは

飛行機で提供できる座席の数は限られており、一般的な消費財のように在庫を増やすことはできません。そのため、航空会社は限られた在庫の中で収益の最大化を図ります。こうした環境下での収益管理手法として、「イールドマネジメント」という手法があります。

イールドマネジメントとは、需要と供給の状況に応じて商品やサービスの価格を柔軟に変動させ、収益最大化を図る手法のことです。

消費者の中には、同じ商品であっても状況によって購入を決定する価格が異なります。

例えば、街中のスーパーで100円で売っている飲み物も、登山客がくる山頂付近の山小屋では500円近い金額で販売されることが多々あります。これは飲み物の希少性などにより需給のバランス崩れた結果発生しています。このような状況下において、高く売れる商品を安く販売してしまうのは販売側にとって賢い選択とは言えません。

そこで活用するのがイールドマネジメントです。顧客の購入タイミング等によって価格を変動させることで収益最大化を図ります。

例えば、下のような需要と価格の構造があったとします。この場合、均一の価格で販売してしまうよりも、様々な価格帯を設定することで収益拡大を目指すことができます。

イールドマネジメントの仕組み

均一価格で販売した場合:2,000,000円(50人×40,000円)

3つの価格帯で販売した場合:3,000,000円(25人×20,000円+25人×40,000円+25人×60,000円)

航空会社はイールドマネジメントをベースにした予想限界座席収益モデルを活用している

航空会社は、一回の運航で出来る限りの収益を生み出したいと考えますが、料金を高く設定しすぎると売れ残りが発生し機会損失を生み出してしまいます。一方で、安くしすぎると、本来高価格でも搭乗する顧客から獲得できる売上を低下させてしまいます。

そこで、航空会社では、収益を最大限確保するために、イールドマネジメントの仕組みを活用し、過去の販売データや需要動向を細かく見ながら販売単価や提供客室・座席数を管理するようになりました。

出張者はイールドマネジメントにおける高価格帯の顧客に位置づけられている

飛行機は早めに予約をすればするほど料金が下がる傾向があります。これもイールドマネジメントの手法といえます。

一般的に早めに予約するのはレジャー客です。レジャー客は、早めに旅行を計画します。また特定の飛行機に乗ることが必須ではないため、価格の安い飛行機を探す傾向があります。そのため、航空会社は早割を用意し、そうした顧客層を早期に取り込むことで一定の座席を販売し、損益分岐点を目指していきます。

それに対し、直前に予約する傾向にあるのがビジネス客です。ビジネス客は、顧客との折衝などにより直前にスケジュールが確定する傾向にあります。また、スケジュールの都合により、特定の飛行機に乗らなければいけないことがあります。そのため、航空会社は高価格帯の座席を用意し、ビジネス客を取り込んでいきます。

航空券を安く購入するためには

出張で航空券を安く購入するためには、イールドマネジメントの仕組みを理解してアクションすることが重要です。具体的には以下の手法が有効です。

需要が少なそうなフライトを選択する

航空会社は複数の価格帯を用意し、安い価格帯から販売しています。そのため、安い価格帯の座席を狙いにいくことで費用を削減することが可能です。

安い価格帯の座席を狙うには、早朝の時間帯のフライトを選択したり、直行便ではなく経由便を選択する、日系以外の航空会社を選択するなどの方法が考えられます。

スケジュールに余裕がある場合などは、利用するフライトの選択を見直すと良いでしょう。

とにかく早期予約

イールドマネジメントの仕組みを理解すれば、早期に予約すればするほど、飛行機代が安くなることがお分かりになると思います。出張は、相手あってのものなのでスケジュールを早く決めることは難しいかもしれません。ですが、出張直前は、価格が一気に上昇するため出来る限り早く日程を確定し、航空券の手配を行いましょう。

格安な航空券を探す上での注意点

安い価格帯は一定期日で締め切られる場合がある

一般的に航空券は、フライトの21日前、14日前、7日前に価格が大幅に上がると言われています。これは、需給のバランスを問わず、安い価格帯の座席が締め切られるためです。航空券価格が低下することを期待して待ち続けると、期日によって料金が大幅に増加する場合があるのでご注意ください。

航空券の取消・変更ルールが変わっていないかチェックする

航空券は座席クラスによって、取消・変更のルールが変わり、安くなるほど取消・変更のルールが厳しくなります。料金が下がったと思い購入したら、取消不可のチケットだった場合などもあるので購入前に必ずチェックしましょう。

おわりに

本コラムでは、航空券の価格のメカニズムを解説するとともに、安い航空券を探すコツをお伝えしました。また、安い航空券を探す際の注意点についても説明しました。航空券価格が高騰する状況下で出張費用を下げたい方々の参考になれば幸いです。

参考

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