資料ダウンロード(無料)
ログイン

【2025年最新】チリ出張完全ガイド|ビザ要件・最新の渡航チェックリスト

投稿日:2024.04.01 / 最終更新日:2025.12.30

チリ出張の概要

チリは南米屈指の経済安定性を誇り、鉱業、エネルギー、農水産業などの分野で日本企業との接点が非常に多い国です。しかし、日本からは地球の裏側に位置するため、移動時間は最短でも25〜30時間を要します。

円滑なビジネスを遂行するためには、現地の地理的特性と入国要件を事前に正確に把握しておくことが不可欠です。

ビジネス渡航で想定される主な都市・空港

日本のビジネスパーソンが訪れる可能性の高い主要都市と、その玄関口となる空港は以下の通りです。

都市名特徴主要空港
サンティアゴチリの首都であり、経済・政治の中心地。多くの日本企業が拠点を置く。アーティトゥロ・メリノ・ベニテス国際空港 (SCL)
アントファガスタ北部に位置する「銅の都」。鉱業関連の視察や商談で頻繁に利用される。アンドレス・サベージャ・ガルベス国際空港 (ANF)
コンセプシオン中南部の工業都市。林業や製紙業、製造業の拠点。カリエル・スール国際空港 (CCP)

【ポイント】 日本からの直行便はありません。

一般的に米国(ロサンゼルス、ダラス、ヒューストンなど)やカナダ、または欧州・中東経由での乗り継ぎとなります。

米国の空港を経由する場合、短時間のトランジットであっても米国入国扱いとなるため、ESTAの取得が必須である点に注意してください。

出張者が事前に押さえるべきポイント(ビザ、パスポート、有効期限など)

チリ入国に際して、日本国籍の出張者が確認しておくべき基本要件は以下の通りです。

ビザ(査証)の要否

  • 90日以内の短期商用・観光目的であれば、日本国籍者はビザ免除で入国可能です。
  • ただし、現地での報酬が発生する場合や、長期滞在となる場合は就労ビザ等の申請が必要になるため、あらかじめチリ大使館への確認を推奨します。

パスポートの有効期限

  • 入国時には「滞在予定日数以上」の有効期間が必要です。
  • ただし、経由地(特に米国や近隣の南米諸国)の規定により「残存期間6ヶ月以上」を求められるケースが多いため、余裕を持って6ヶ月以上の有効期限を確保しておくのがビジネス渡航のスタンダードです。

PDI(入国許可証)の管理

  • 入国審査時に税関から発行される「PDI(Polisía de Investigaciones)」というレシート状の書類は、出国時に必要となります。
  • また、ホテル宿泊時の免税(IVA/付加価値税19%の免除)手続きにも使用するため、紛失しないよう厳重に保管してください。

日本人出張者のビザ要件

チリは日本との間に査証免除協定を結んでおり、一般的な短期ビジネス出張であれば手続きは非常に簡略化されています。ただし、滞在期間や現地での活動内容によっては、事前にオンライン申請が必要な「居住ビザ」の対象となるため注意が必要です。

ビザ要否一覧(日本国籍)

短期商用(90日以内)のビザ要否と条件

日本国籍の出張者が、商談、市場調査、会議出席、アフターサービス(無償)などの目的で渡航する場合、ビザ(査証)は不要です。

滞在許可日数: 最大90日間

条件:

  • パスポート(入国時6ヶ月以上を推奨)
  • 往復予約済み航空券、または第三国へ出国する航空券
  • 現地で報酬を得る活動を行わないこと

入国時の証明: 入国審査時に「PDI(入国許可証)」という感熱紙が発行されます。これが滞在許可の証明となるため、紛失しないよう保管してください。

注意: 日本国籍者の観光・商用目的での無査証滞在は、原則「90日以内」が適用されます。

30日超・就業目的・駐在の場合に必要なビザの種類の概要

現地での報酬が発生する場合や、長期間(90日超)の滞在が見込まれる場合は、事前に一時居住ビザ(Residencia Temporal)の取得が必要です。2022年の新移民法施行により、手続きはすべてオンラインプラットフォーム(SERMIG)経由に集約されました。

主な区分は以下の通りです。

ビザの区分対象となるケース特徴
一時居住ビザ (就労目的)現地法人と雇用契約を結ぶ駐在員や長期技術者。有効期間は最大2年。更新や永住権申請への移行が可能です。
ビジネス居住許可チリ国内に投資を行っている、または定期的に商用で入国する経営幹部。複数回の入国を前提とした管理職向けの許可です。
特定労働許可短期間(90日以内)であっても、現地で報酬を得る実務作業者。いわゆる「短期就労許可」。無査証での入国後に現地で申請することも可能ですが、事前確認を推奨します。

ビザ情報を確認すべき公式窓口

チリのビザ規定は比較的頻繁にアップデートされます。特に新移民法の適用後は運用が流動的なため、必ず以下の公式情報を確認してください。

在東京チリ共和国総領事館

チリ内務省 移民庁 (Servicio Nacional de Migraciones – SERMIG)

  • オンライン申請システムを管轄する機関です。最新の法律や申請状況の確認に使用します。
  • 公式サイト: https://serviciomigraciones.cl/

在チリ日本国大使館

  • 現地でのトラブルや、日本人の安全情報、制度変更の日本語解説を提供しています。
  • 公式サイト: https://www.cl.emb-japan.go.jp/

渡航前チェックリスト(企業・出張者向け)

チリへの渡航は、移動時間や時差(日本と12〜13時間)の負担が大きく、現地での書類不備はビジネスの致命的な遅延に繋がります。

出発の2週間前までには以下の項目を完了させておきましょう。

【出張者向け】持ち物・各種手続きチェック

個人で準備し、常に携帯すべき項目です。

パスポート(有効期限の確認)

  • 残存期間が6ヶ月以上あるか、見開き2ページ以上の余白があるかを確認。

ESTA(米国経由の場合)または eTA(カナダ経由の場合)

  • 北米経由の場合は、乗り継ぎだけでも必須です。出発の72時間前までに申請を完了させてください。

PDI(入国許可証)保存用のフォルダ

  • 入国時に渡されるレシート状の紙は、ホテルの免税(IVA 19%オフ)や出国時に必要です。紛失を防ぐための専用フォルダを用意しましょう。

英文の海外旅行保険付帯証明書

  • カード付帯保険の場合は、事前にカード会社へ連絡して「英文」の証明書を郵送してもらってください。

常備薬と英文の薬剤証明書

  • 長時間のフライトや環境変化に備え、胃腸薬や鎮痛剤は必須です。持病薬を持ち込む場合は、念のため英文の説明書(処方箋のコピー等)があると安心です。

変換プラグ(CタイプまたはLタイプ)

  • チリの電圧は220V、プラグは丸2ピンの「Cタイプ」または3ピンの「Lタイプ」です。

【企業・管理者向け】リスク管理チェック

会社のバックオフィス側で確認・手配すべき項目です。

ホテル予約と「IVA(付加価値税)免税」の確認

  • チリでは、外国人が外貨(米ドル)または国際クレジットカードで支払い、PDIを提示することで、宿泊費のIVA(19%)が免税されます。予約時に免税が適用可能か、法人カードでの支払いがスムーズかを確認してください。

海外危機管理サービスの登録

  • 外務省の「たびレジ」への登録を徹底してください。

 通信環境(レンタルWi-Fi / 海外用SIM / ローミング)の手配

  • サンティアゴ市内は4G/5Gが普及していますが、地方の鉱山エリアなどへ行く場合は、対応エリアが広いキャリア(Entelなど)を確認してください。

 緊急連絡網の整備

  • 現地到着確認の報告フローや、24時間連絡が取れる窓口を明確にしておきます。
チリ入国手続きの流れ(到着空港での動き方)

チリ入国手続きの流れ(到着空港での動き方)

サンティアゴのアーティトゥロ・メリノ・ベニテス国際空港(SCL)に到着してからの流れは、大きく分けて以下の4ステップです。

1. 入国審査(Immigration)

到着後、まずは「All Passports(外国人用)」の列に並びます。

提示するもの: パスポート

発行されるもの:PDI(入国許可証)

  • 審査官からレシート状の紙(PDI)が渡されます。前述の通り、ホテルでの免税手続きや出国時に必須となるため、絶対に紛失しないでください。パスポートに挟んで保管するのが鉄則です。

2. 預け荷物の受け取り(Baggage Claim)

掲示板で搭乗便のターンテーブルを確認し、荷物を受け取ります。

3. デジタル税関・検疫申告(SAG / Aduana)

チリ入国の最大の難所が、この「検疫(SAG)」です。2025年現在、紙の申告書は廃止されており、オンラインでの事前申告が標準となっています。

デジタル申告サイト: SAG-Aduana 申告フォーム

  • 到着の48時間前から入力可能です。
  • 完了後に発行されるQRコードをスマホに保存するか、印刷しておいてください。

申告の基準:

  • 食べ物(加工品含む)、木製品、動植物製品を持っている場合は必ず「Yes」で申告してください。
  • 「未開封の煎餅」や「お土産の木箱」でも、申告せずに見つかると高額な罰金(200ドル〜)を即座に科されるケースが多発しています。 迷ったら必ず申告(Declare)の列へ進みましょう。

4. 荷物スキャン

申告(QRコードの提示)が終わると、すべての手荷物(機内持ち込み・預け荷物両方)をX線検査機に通し、通過後に到着ロビーとなります。

空港から市内までの移動手段

サンティアゴ空港から市内中心部までは車で約30〜40分です。ビジネス利用において推奨される順に紹介します。

手段特徴料金目安 (CLP)
公式タクシー (黒と黄)到着ロビー内のカウンターで先払い制。安全性が高い。$25,000 – $35,000
送迎シャトル (Transvip等)乗り合いまたは専有。ロビーのカウンターで予約可能。$10,000 – $30,000
配車アプリ (Uber / Cabify)非常に普及しているが、空港での乗り場が指定されているため慣れが必要。$15,000 – $25,000

到着ロビーで「Taxi?」と声をかけてくる非公式な客引き(いわゆる白タク)は、トラブルの元となるため絶対に利用しないでください。必ずロビー内の正規カウンターで手配を行いましょう。

滞在中の注意点(ビジネス慣行・ルール)

チリでのビジネスを円滑に進めるためには、プロフェッショナルな外見(Formality)と、信頼関係を築くための「スモールトーク」のバランスが重要です。

チリのビジネス慣行・エチケット

  • 服装は「保守的・フォーマル」が基本です。
    サンティアゴなどの都市部では、スーツとネクタイの着用が一般的です。第一印象が非常に重視されるため、身だしなみを整えることが相手への敬意とみなされます。
  • 挨拶と身体の距離感
    最初はしっかりとした握手とアイコンタクトで挨拶します。親しくなると、男性同士ではハグ(Abrazo)、女性に対しては右頬への軽いキス(実際には頬を合わせる)が一般的です。また、会話中の身体的距離が日本より近いですが、一歩引いてしまうと「拒絶」と取られる可能性があるため注意しましょう。
  • 「いきなり本題」は避ける
    商談の冒頭では、家族、趣味、チリの印象などのスモールトークに時間を割きます。人間関係(コンフィアンサ:信頼)を築くことが、契約を急ぐよりも優先されます。

特徴的な「食事の時間」に注意

日本と大きく異なるのが食事のリズムです。会食をセットする際は以下の時間を意識してください。

食事時間帯特徴
朝食 (Desayuno)7:00 – 9:00ホテルの「ビジネス・ブレックファスト」も一般的。
昼食 (Almuerzo)13:30 – 15:30ビジネスにおいて最も重要な会食。2時間ほどかけることも多い。
オンセ (Once)18:30 – 20:00チリ独自の「お茶の時間」。夕食代わりにする人も多い。
夕食 (Cena)21:00以降レストランが賑わい始めるのは20時過ぎ。夜の会食は遅いスタートが基本。

安全対策と治安(2025年最新情報)

チリは南米では比較的安全とされていますが、近年はサンティアゴ等の都市部でスリやひったくりが増加しています。

  • 「セントロ(旧市街)」の夜間・週末に注意: 平日の昼間は賑やかですが、夜間や週末は人通りが絶え、犯罪リスクが高まります。
  • スマホの「歩きスマホ」厳禁: バイクによる「ひったくり」の標的になります。外で地図を確認する際は、建物の中に入るなどの対策を。
  • 偽ケチャップ(液体)汚れ詐欺: 衣服にわざと汚れをつけ、親切を装って拭いている間に貴重品を盗む手口が報告されています。声をかけられても無視してその場を離れてください。

出国時の手続きとオーバーステイ対策

チリを離れる際の手続きは比較的スムーズですが、入国時に受け取った「PDI(入国許可証)」の有無が鍵となります。

出国手続きの流れ

チェックイン: 航空会社のカウンターで手続きを行います。

手荷物検査: 保安検査場を通過します。

出国審査(Immigration):

  • 審査官にパスポートとPDI(入国許可証)を提示します。
  • PDIはこの時点で回収されます。
  • 出国印がパスポートに押され、手続き完了です。

PDI(入国許可証)を紛失した場合の対応

万が一、滞在中にPDIを紛失してしまった場合は、空港に向かう前に再発行手続きを行う必要があります。

  • オンライン再発行: PDIの公式サイト(Tramites Online)から「Duplicado de tarjeta de turismo(観光カードの再発行)」を申請可能です。
  • 対面での手続き: 最寄りのPDI(チリ警察)事務所、またはサンティアゴ空港内のPDIカウンターでも相談可能ですが、大幅に時間をロスする可能性があるため、紛失に気づいた時点で早めに対処してください。

オーバーステイ(不法残留)への対策

無査証(観光・短期商用)での滞在期限は90日です。

  • 期限の確認: 期限はPDIに明記されています。
  • 万が一期限を過ぎた場合: 空港でそのまま出国することはできず、事前に移民局(SERMIG)で罰金を支払い、許可を得る必要があります。これには数日を要する場合があり、予定の便に乗れなくなるため、絶対に期限内に離脱してください。
  • 滞在延長: 90日を超える可能性がある場合は、期限が切れる前に移民局のオンラインサイトから延長申請(有料:約100米ドル)を行うことが可能です。

参考リンク・公式情報

正確で最新の情報を得るために、以下の公式サイトをブックマークしておくことを推奨します。

出張手配・管理にお困りの企業様向け:出張支援クラウド BORDERのサービス概要資料を無料配布中です。

■BORDERのサービス概要資料のダウンロード

出張支援クラウド BORDERを活用して、出張業務の効率化とコスト削減を実現しませんか?

  • サービスの機能
  • 導入実績・お客様の声
  • 料金プラン

各種資料のダウンロード

BORDERサービス概要資料

出張管理システム選定キット

BORDER導入事例集

BTM(出張管理)のいろは

© Copyright 2025 ボーダー株式会社 All rights reserved.