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出張報告書の効率的な作成方法とは?テンプレートに基づく記入例を紹介

投稿日:2022.07.07 / 最終更新日:2025.06.13

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出張は移動費用や宿泊費用など、通常とは異なる費用が発生していることもあり、上司から出張の成果について問われることも多いでしょう。企業によっては出張報告書の作成・提出を求められることもあります。本コラムでは、出張報告書の記載項目やそれぞれの項目の記載内容を解説します。報告書のテンプレートもあるので有効活用してください。

出張申請フロー:出張報告

出張報告書とは

出張報告書とは、出張における業務内容や成果などを会社に報告ことを目的とした書類です。報告書は会社が定めるフォーマットに従って記入し、部門の上長に提出するのが一般的です。企業が出張報告書の提出を求めるのは、以下の理由があります。

業務内容を共有できる

出張は様々な経費が発生することから全社員の中から選ばれた社員が業務を遂行することになります。そのため、出張命令を下した上司も自身の判断が適切であったかを確認するために業務内容を把握することが求められます。加えて、海外における展示会の視察などにおいては、出張者が持ち帰った情報を社内で共有することによって新たなビジネスを生み出すきっかけとなることもあります。

出張目的に対する振り返りができる

出張においては費用対効果が求められます。そのため、出張者が出張前に設定した目標が達成できたかを振り返る必要があり、出張報告書を作成することで目標達成度合いを確認することができます。このとき、出張中に感じた反省点があるのなら、次の出張や業務に活かす改善策を考える機会にもなります。

また、出張先で得た情報を共有する機会を作ることで出張者自身の理解度を高めるきっかけにもなります。

税務上の対策になる

出張旅費の支給は原則、給与にはならず非課税扱いとなります。また、適切な額で定められた出張旅費規程に基づいて支給される交通費や宿泊費、日当は、実費精算でなくてもかまいません。

そのため、出張旅費の名目で経費の水増しや裏金作りに利用する、いわゆる“カラ出張”が行われることも少なくあり、税務調査において、出張旅費は必ずチェックされる項目の一つです。

そうした調査で役立つのが出張報告書です。出張したことを立証するための資料を残すことで無用な疑いへの対応を回避することができます。

参考:【税務調査対策】出張旅費の支給は、細心の証拠残しが必要です

 

出張報告書の記入例

出張報告書は、予めフォーマットを用意しておくと、出張者もスムーズな作成が可能になります。ここでは出張報告書の記載項目をお伝えするととともに、それぞれの記載項目の記入例を紹介します。

出張報告書の記載項目

出張報告書の主な記載項目は以下の通りです。項目は各社により異なりますが、下記の情報については最低限記入しておくとよいでしょう。上記の他には個人が属するグループやプロジェクト番号などを含めるケースがあります。自社の出張傾向にあわせて追加情報を整理しましょう。

  • 出張者
  • 出張者の同行者
  • 出張先
  • 出張日
  • 出張の目的(研修会やセミナーの名前、商談時の顧客名など)
  • 出張における訪問先・スケジュール
  • 利用した交通機関や宿泊施設
  • 訪問先ごとの概要と成果
  • 総括

出張者

出張した人の氏名や所属を記入します。

所属部署:〇〇部△△課
社員番号:1234567
氏名:山田 太郎

なお、複数にで出張した場合は、同行者の情報も必要です。また、報告書は出張者ごとに作成する必要があります。

出張日

出張開始日と出張終了日を記入しましょう。なお、ここでは日付のみを記入し、詳細は別途スケジュール欄に記入します。

出張開始日:2025年7月4日
出張終了日:2025年7月5日

出張先

出張先には、参加した展示会や訪問した会社名などを記入します。出張内容に応じて記入を記載しましょう。

出張先:〇〇会社△△部××課長

出張の目的

出張の目的には、何のために出張したかがわかるように記載しましょう。例えば、営業であれば、単に営業と記載するわけではなく、契約締結など成果に紐づく文言も入れると成果と紐づけやすいです。

出張の目的:自社サービス〇〇について、△△会社様との契約締結

出張における訪問先・スケジュール

続いて、時系列で出張における訪問先を記載します。ここでは、打ち合わせ等の詳細は記載せず、出張期間中の全体の日程を記載します。

訪問先スケジュールのサンプル

2025年7月4日(月)14:00~15:00 弊社支店の責任者との打ち合わせ
2025年7月4日(月)16:00~18:00 〇〇株式会社との商談

 利用した交通機関や宿泊施設

出張時に利用した交通機関や宿泊施設名を記載します。なお、ここに記載した内容は、別途提出する出張経費精算の内容と一致するように気を付けましょう。

移動手段:新幹線(2025年7月4日〇〇駅→〇〇駅、2025年7月5日〇〇駅→〇〇駅)
宿泊施設:〇〇ホテル(2025年7月4日~2025年7月5日)

訪問先ごとの概要と成果

訪問先ごとに打ち合わせ等の概要や成果を記載します。

訪問先ごとの記載内容のサンプル

2025年7月4日(月)16:00~18:00 〇〇株式会社との商談
先方出席者:システム担当者(〇〇様)

・BORDERシステムに関するプレゼンテーションを実施
・先方からは概ね好評だったが、代理での手配時の対応について相談いただいたため、BORDERシステムでは代理手配も可能であることを説明した。
・先方からは、競合X社からも話を聞いてから導入の可否について返事するとの報告を受けた。
・今後は、先方の課題解決に役立つシステム活用事例の提供などを行い、BORDERシステムの導入を目指す。

 

総括

総括では、出張全体を振り返って感じたことや今後の課題などについて記載します。振り返りに関しては、自社の商品に関する所感に加え、自分自身の業務に関する課題等も記載するとよいでしょう。

 

出張報告書の効率的な作成方法

出張時の行動は予め入力しておく

出張時の日程を後で振り返ると記憶が薄れてしまうため、思い出すのに時間がかかってしまいます。そのため、出張時の商談の時間や相手の名前などは出張の移動時間等に入力しておくとよいでしょう。

 

出張報告書用のフォーマットを活用する

出張報告書に記載する項目は毎回変わらないため、フォーマットを作成しておくと作業効率が高まります。ただし、出張の目的(例:商談、視察)によっては記載内容が変わる場合もあるので注意しましょう。

 

全体→個別の順を記載する

出張報告書を読むのは上司です。読み手の立場に立つと、出張者がどんな行動をとったのか、それぞれの行動でどのような成果が得られたのか、という流れで内容を把握します。そのため、まずは出張の全日程を記載したうえで、それぞれの訪問先での内容・成果を記載すると良いでしょう。

 

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出張報告書は、出張者にとって負荷のかかる作業ではありますが、出張の内容を振り返る絶好の機会です。また、社内での情報共有や税務上の対策にもつながります。効率的に作成する方法を身につけ、自身のスキルを磨いていきましょう。

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