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海外航空券の基本:航空券の種類や購入方法、取消、変更について解説
出張においては、先方のスケジュール調整の結果、商談が中止になったり、日程が変更になることも多々あると思います。そうした場合、海外航空券のキャンセルや変更が必要になります。また、天候不良などにより搭乗予定のフライトが欠航になった場合などは返金の請求を行う必要があります。
この記事では、海外航空券の払い戻し・変更方法やフライトの欠航・遅延等に伴う返金の流れについて解説します。
下記はANAの国際線の申し込み画面になります。
こちらを見ると、予約変更や払い戻しという文字があると思います。まずはそれぞれの用語を解説します。
可(手数料あり):航空会社に変更手数料を支払うことで変更が可能です。
不可:変更はできません。
可(手数料あり):航空会社に変更手数料を支払うことで払い戻しが可能です。
不可:払い戻しはできません。
サンプル画像の例の場合、航空会社に変更手数料を支払うことで変更が可能だが、払い戻しはできないタイプのチケットになります。
予約変更・払い戻し、いずれの場合でも航空会社に手数料を払って実施する形が一般的です。手数料は、航空券の種類によって異なりますが、10,000円から50,000円に収まることが多いです。また、旅行会社や航空会社以外のオンライン予約サイトで購入した場合は、変更手続き料が発生します。こちらも会社によって異なりますが、5,000円から10,000円程度と言われています。
さらに、予約変更の場合は、航空券運賃の差額も支払う必要があります。以下では、具体的な例を通じて料金を説明します。
航空会社の公式サイトで航空券を購入した後、出張日程の変更に伴い航空券の変更を行った。
購入元:航空会社の公式サイト 元々の航空券代金:100,000円 変更後の航空券代金:120,000円 予約変更に伴う航空会社の手数料:25,000円 |
予約変更に伴い支払う追加料金:45,000円(120,000-100,000+25,000)
旅行会社で航空券を購入した後に、出張が取りやめになり、航空券を払い戻しした。
購入元:旅行会社 元々の航空券代金:100,000円 予約変更に伴う航空会社の手数料:25,000円 旅行会社の取消手続き料:5,500円 |
払い戻しに伴う返金額:69,500円(100,000-25,000-5,500)
予約変更・払い戻しの流れは購入場所によって異なります。具体的には、航空会社の公式サイトで購入した場合と旅行代理店や航空券予約サイトで購入した場合で異なります。以下ではそれぞれの手続きの流れを説明します。
航空会社の公式サイトで購入した場合は、搭乗予定の航空会社の問い合わせ窓口に連絡しましょう。問い合わせ窓口は、電話やメール、チャットなどに対応しています。航空会社によってはウェブサイト内で変更・払い戻しが可能な場合もあります。
ただし、日系以外の航空会社の場合は、日本語での応対時間が日中に制限されている場合もあり、その場合は本国の問い合わせ窓口に英語で問い合わせをする必要があるので気を付けましょう。
旅行代理店や航空券予約サイトで購入した場合は、予約元の旅行会社や予約サイトで変更・払い戻しを依頼する必要があります。なお、問い合わせは営業時間内に行う必要があるので、予約する際は事前に営業時間を確認しておきましょう。また、海外の航空券予約サイトで購入した場合は、カスタマーサポートが英語になる点も気を付けましょう。
悪天候や機材トラブルによってフライトが欠航になった場合は、原則、航空会社の手数料なく払い戻しを行うことが可能です。ただし、払い戻しの処理は、通常の予約変更・払い戻しと同様に購入した場所に問い合わせして手続きを進める必要があります。なお、払い戻し期間は限られているため、欠航した場合はできる限り早く払い戻しを行いましょう。
予約の変更や払い戻しは、原則出発時刻よりも前に行う必要があります。出発時刻を過ぎた場合は、航空券を利用しなかったものと判断されるため、変更や払い戻しは受け付けてもらえません。問い合わせ窓口にはすぐにつながらない場合もあるので早め早めの行動を心がけましょう。
フライトの変更が可能であっても、出発地・到着地の変更は原則できません。例えば、羽田からロサンゼルスまでのチケットを購入している場合、目的地を上海に変更することはできません。「出張がなくなったからとりあえず他の国への出張時に使おう」、といった使用法は認められていないので気を付けましょう。
航空券の価格比較サイトを活用し、価格の安いフライトを購入するのは良いですが、サイト提供者がどの国であるかは確認しましょう。サイトが日本国外にある場合、日本の日中は営業していなかったり、対応が外国語のみの場合もあります。結果、変更ができなかったという話も聞くので、価格と信頼性の両方をチェックするとよいでしょう。
この記事では、海外航空券の変更や取消方法について解説しました。出張ではスケジュールの変更が多いので、購入予定の航空券が変更・取消可能か事前に確認しておきましょう。また、変更や払い戻しは負担が大きいので後で焦ることがないようにできるだけ早めに依頼するように心がけましょう。