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出張の危機管理・リスク対応まとめ:危機管理のポイントや具体的な対応策を紹介
海外出張において費用以上に意識すべきなのが出張者の安全確保です。海外の治安情報は入手が難しく、渡航してみると予想外のトラブルに遭遇するケースも少なくありません。そのため、出張前には渡航国の安全性を確認しておきたいところです。
この記事では、海外出張で想定されるトラブルやテロの実態について整理します。
はじめに、外務省の「2022年(令和4年)海外邦人援護統計」によると、海外で援護された日本人は年間15,000名にも及びます。また、コロナ前では20,000名を超える邦人が援護されていました。
続いて、援護の内容を見ると、全体16,895件のうち、7.1%にあたる1,205名は犯罪被害に伴う援護です。
これらのデータを見ると、海外におけるトラブルは決して他人事ではなく、安全を守るための取り組みが必要であることが分かります。
続いては、海外におけるテロの実態を確認しましょう、平和と経済の関係性を分析する国際機関「INSTITUTE FOR ECONOMICS & PEACE」がGLOBAL TERRORISM INDEX 2024を公表しました。
同資料はこちらからダウンロード可能です。
同資料の中から日本のビジネスパーソンに関係性の高い箇所を要約します。
上図は、2022年・2023年のテロによる犠牲者数の推移です。近年は減少傾向にありましたが、2023年は前年から22%増加し、8,352名が犠牲となりました。
GLOBAL TERRORISM INDEX 2024が独自に作成した指標に基づく、テロのリスクが高い国は以下の通りです。表を見ると、アフリカ、中東エリアの国が多いことが分かります。また、東南アジアからはミャンマーが9位に入っていました。
ランキング | 国名 | 地域 |
---|---|---|
1 | ブルキナファソ | 西アフリカ |
2 | イスラエル | 中東 |
3 | マリ | 西アフリカ |
4 | パキスタン | 中東 |
5 | シリア | 中東 |
6 | アフガニスタン | 中東 |
7 | ソマリア | 東アフリカ |
8 | ナイジェリア | 西アフリカ |
9 | ミャンマー | 東南アジア |
10 | ニジェール | 西アフリカ |
上位10ヵ国を除いた各国でのテロ死亡者数は全体の13%。
続いて、国ごとの犠牲者数を見てみましょう。上図はテロによる犠牲者の多い国の上位10ヵ国です。先ほど表記した10カ国において全体の87%の犠牲者が出ていることがわかります。貴社の社員が近隣のエリアに渡航する時はしっかりとしたリスク管理体制を構築しましょう。
ここ数年、テロの件数は減少傾向にありましたが、2023年に関しては前年を上回る結果となりました。近年はそれらに加え、一般市民を対象としたテロが増えています。これまで安全と思われていた国においてもテロの件数が増えていることから、海外への業務渡航において、これまで以上に危機管理の重要性が高まってくると思われます。
海外出張の多い企業の皆様は、従業員の安全確保について今一度ご検討いただければと思います。