新型コロナウイルスの影響により一時停止していた旅行業も再開しました。人の往来は増え、観光地は多くの人で賑わっています。そうした中、旅行会社への転職などに興味を持たれた方も一定数いるのではないでしょうか。また、新型コロナウイルスの影響により離職された方が再度復職するケースも増えていると聞きます。
そこで、本コラムでは、旅行会社への転職・復職希望者を対象に、改めて旅行会社の業務内容やこれから求められるスキル、資格を解説します。また、求人の確認方法なども紹介しているのでご参考になれば幸いです。
ボーダー株式会社も事業拡大のため旅行手配のスタッフさんを募集しています。ボーダーは、新しい旅行会社の働き方を目指しており、フルリモートでの手配業務を実現しています。ご興味のある方は、このページの後段部分をご覧ください。
旅行業とは、旅行業と旅行業者代理業に分けることができます。そして、旅行業はさらに4つに分類されます。分類タイプによって出来ることが異なるため、その旅行会社がどの分類に属するかを確認するとよいでしょう。
旅行業に属する企業は、旅行の企画や販売、実施まで行うことができます。なお、旅行業は、第一種旅行業、第二種旅行業、第三種旅行業、地域限定旅行業の4つに分かれており、登録種別によって出来ることが異なります。
旅行業者代理業に属する企業は、前述の旅行業に属する企業と旅行業務取委託契約を締結し、当該企業の旅行商品を所属旅行業者のために代理して販売する企業になります。旅行業者代理業者は単一の旅行業者として契約できません。
旅行会社の業務というと、旅行商品の企画をしたり、旅行したい方々の相談に乗ることをイメージする方が多いと思いますが、裏側には様々な業務があります。加えて、法人向けの旅行手配を行っている会社であれば、法人営業業務もあります。ここでは内部業務含めて旅行会社の業務を紹介します。
航空券や新幹線、宿泊施設などの予約を希望するお客様の要望に応え、最適な手配を行います。手配するものは、航空券や宿泊施設などを個別に依頼される場合もありますが、後述する企画業務で作られたパッケージ商品を提案する場合もあります。
お客様が希望する航空券や新幹線、宿泊施設、またはそのパッケージ商品の在庫を確認し、予約する業務です。予約した各種チケットに対し、お客様が購入の意思を示し、支払いを終えたことを確認した後は、予約された手配物の内容に誤りがないかを確認したうえで発券を行います。予約や発券にあたっては旅行会社専用の端末を使用するのが一般的です。
旅行者の好みやトレンドを分析し、移動手段と宿、現地ツアーがセットになった商品を造成し、販売する業務です。旅行の内容から料金設定まで全て行う必要があり、旅行会社ならではの業務といえます。企画業務を行いたくて旅行会社への就職や転職を目指す方も多いでしょう。
観光地などで大型バスの先導する添乗員さんを一度は見たことがあると思います。添乗業務は、旅行者のツアーに帯同し、旅程が予定通りに進行されるように補助したり、ツアー中に困っている旅行者を支援する業務です。また、移動中に観光名所の解説なども必要であり、幅広い知識とスキルが求められます。
その他の業務としては、提供する航空券や鉄道、宿泊施設の仕入に関する業務があります。また、OTA(オンライン旅行会社)では、顧客対応業務の代わりにカスタマーサポート業務を求めているケースが多いです。さらに法人向けの対応を行っている会社では、法人向けの営業業務があります。
旅行会社で働くために求められるスキルとは何でしょうか。旅行全般の知識は持っているに越したことはありませんが、業務によって求められる知識やスキルが異なります。ここでは、先ほどお話した業務ごとに求められる知識を紹介します。
旅行を検討している人は様々な世代の方がいます。また、ハネムーンや家族旅行など目的も様々です。多様な要望を整理したり、ニーズを引き出すために質問したりと、コミュニケーション能力が求められます。
お客様のニーズを整理できても、最適なプランが提案できなければ、顧客は満足しません。旅行商品は非常に多くの種類があり、その中からベストなプランを提示するためには、商品に関する豊富な知識が必要になります。
航空券の予約にあたっては、旅行会社専用の端末(GDS)を使用することが多いです(一部の旅行会社はGDSをベースに自社の予約画面を作成)。そのため、GDSを的確に操作できることは、予約・発券業務における必須のスキルといえます。
海外の航空券は、取消や変更などのルールが英語で細かく記載されています。例えば、取消や変更のルールを読み間違えると、旅行者にキャンセル料金を返金できなかったり、希望の便に変更できなかったりと様々なトラブルが予想されます。予約や発券業務を行う場合は、それらのルールをしっかりと読むことができる必要があります。
旅行商品の企画にあたっては、旅行者のニーズを把握したうえで造成する必要があるため、ニーズ分析スキルが必須といえます。また、その時々に流行っているものを認識し、それらを取り入れた旅行商品を作ることも重要です。このように、企画業務従事者にはマーケティング関連のスキルが求められてきます。
ニーズを洗い出したあとは、最適なプランの生成です。生成にあたっては、目的地に関する知識も必要ですが、加えて、商品を魅力的に見せるためのコンテンツ生成が重要になります。最近はデジタル化が進み、ウェブ上で旅行商品を検討する人が多いため、魅力的な画像と購入意欲の高まる文章を作成できることが求められています。
旅行商品を企画しても利益がでなければ意味がありません。仕入れ値に加えて、人件費、マーケティングコストを加味し、適切な料金を設定するスキルが必要です。
添乗にあたっては観光名所に関する紹介はもちろんのこと、現地でのおすすめスポットやレストランなどを旅行客から質問される場合もあります。添乗にあたっては、旅行者からの質問に答えられるようしっかりと現地の知識をつけておく必要があります。
添乗中は、旅行者のトラブルやクレームなど様々な事柄が発生します。それらの事柄に対し、慌てずに対応するためのコミュニケーション能力が重要になります。
旅行会社への就職や転職にあたっては、業務経験を有しているに越したことはありませんが、未経験でも資格や語学力があれば、有利に働くことは間違いありません。旅行関連の資格としては以下が挙げられます。
国家資格である総合旅行業務取扱管理者・国内旅行業務取扱管理者は、旅行会社に勤務する人々でも保有者は少なく、就職や転職に非常に有利な資格といえます。なぜなら、旅行会社の営業所には必ず資格保有者の常駐が求められるためです。
ただし、国家資格だけあってハードルは高いため、可能な範囲でチャレンジするとよいでしょう。
旅行地理検定は1級から4級まであり、有名な観光エリアに関する知識が問われます。4級では初歩的な簡単な知識に留まりますが、3級になると観光地の案内ができるレベルまで知識を身につけることができます。2級レベルの知識があれば相当といえます。
ガイドをする仕事であれば2級、商品企画を行いたい方は3級が目安になります。
観光英語検定とは、観光分野に特化した英語力をはかる試験です。観光・旅行のシチュエーションを想定した問題が出題され、1級から3級の三段階に分かれます。インバウンド需要が高まる中、英語のコミュニケーション能力はますます重要視され、今後需要が高まる資格といえるでしょう。。
皆さんは、旅行会社に興味がある場合、どのように探されますか。リクナビやマイナビなど大手求人サイトでしょうか。あるいは、転職向けのエージェントなどに相談し、就職先を紹介してもらう方法でしょうか。ここでは旅行会社への求人応募について整理します。
もっとも一般的な求人検索方法が総合型の求人サイト経由での応募でしょう。メリットは大手旅行会社を含め、多くの旅行会社が登録している点です。デメリットは、様々な業種・職種が掲載されているため、旅行関連業務の検索が難しい点です。
中には旅行会社への転職に特化した求人サイトもあります。こちらの求人サイトにも大手企業含めて、多くの旅行会社が登録しており、特化型のサイトだけに検索も非常にしやすいのがメリットです。旅行会社への関心が高い方はこちらを利用されてもよいかもしれません。
その他の応募方法としては、転職エージェントの活用が考えられます。キャリアカウンセラーが応募動機やアピールポイントについてもアドバイスしてくれるので、はじめて旅行会社に就職したい方にとってはよい選択肢といえるでしょう。ただし、キャリアカウンセラーも様々な転職者の支援を行っているため、それほどのサポートが受けられないという意見もあります。また、エージェント経由での採用を行っていない旅行会社も多いので要注意です。
ここでは旅行会社の求人が掲載されているサイトを紹介します。
総合型求人タイプ | サイト名 |
---|---|
総合型 | リクナビNEXT |
総合型 | マイナビ転職 |
検索型 | doda |
総合型 | エン転職 |
総合型 | 女の転職 |
総合型 | とらばーゆ |
特化型 | レジャリスト |
特化型 | やまとごころキャリア |
検索型 | indeed |
検索型 | 求人ボックス |
検索型 | エンゲージ |
検索型 | スタンバイ |
旅行会社の業務についてお分かりいただけたでしょうか。これから旅行会社を目指される方や旅行会社への復職を考えている方などの参考になれば幸いです。
ボーダー株式会社も事業拡大のため旅行手配のスタッフさんを募集しています。ボーダーは、新しい旅行会社の働き方を目指しており、次のような特徴があります。
ボーダーはコロナ以前からリモートワークを前提とした働き方を目指してきました。その結果、今は多くの旅行スタッフが在宅で仕事をしています。中には一定期間、海外で生活しながら働いている社員もいます。
居住地という物理的な制約を開放し、場所にとらわれずに自由に働ける環境を目指していきます。
※オフィスで働くことも可能です。
※研修期間中はオフィスにお越しいただくこともあります。
ボーダーは、旅行会社にしては珍しく、社内に開発エンジニアが所属し、自社でサービスの開発・改善を行っています。また、旅行×テクノロジーを重視し、効率アップのためにシステムの改善を随時行っています。旅行業務の知識とITスキルを同じに身につけたい方にお勧めです。
コロナの影響で旅行会社で勤務する方は大きく減少しました。特に20代後半から30代前半にかけての方々が減ったと言われています。なかには離職を余儀なくされた方も多いかと思います。ボーダーではそういった方々が再度旅行業に復職できるよう、これから旅行会社で活躍したい方々が楽しく働ける職場を目指しています。
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