韓国出張の概要
日本から最も近い海外ビジネス拠点である韓国。最短で同日帰国も可能な距離にありますが、ビジネス渡航を円滑に進めるためには、デジタル化された最新の入国システムや、現地の移動拠点を正確に把握しておくことが不可欠です。
ビジネス渡航で想定される主な都市・空港
韓国出張では、訪問先の企業や工場の所在地によって利用する空港が明確に分かれます。
| 都市名 | 特徴・主な産業 | 主要空港(コード) |
| ソウル | 政治・経済の中心地。大手企業の本社が集結。 | 仁川国際空港(ICN) / 金浦国際空港(GMP) |
| 釜山(プサン) | 韓国最大の港湾都市。物流・造船・製造業の拠点。 | 金海国際空港(PUS) |
| 京畿道(キョンギド) | 半導体・電子部品などの巨大工場や研究施設が点在。 | 仁川国際空港(ICN)が至近 |
【チェック:ソウルへのアクセス】 羽田空港からソウル市内へ向かう場合は、都心に近い金浦空港を利用するのが最も効率的です。一方で、成田空港から発着する仁川空港は、地方都市への乗り継ぎや、京畿道エリア(サムスン電子等の拠点)へのアクセスに優れています。
出張者が事前に押さえるべきポイント(ビザ、パスポート、有効期限など)
韓国は日本に対して一時的にビザ免除措置を行っていますが、「事前のデジタル登録」が必要な点に注意が必要です。
K-ETA(韓国電子旅行許可)の確認
現在、日本国籍者は観光や短期商用目的での入国に際し、ビザなしでの渡航が可能ですが、状況によりK-ETAの申請が必要になる場合があります(2024年末現在は一部免除中ですが、最新の適用範囲を必ず確認してください)。
パスポートの有効期限
入国時に有効なパスポートがあれば手続きは可能ですが、ビジネスリスク管理の観点からは、「残存期間3ヶ月以上」を確保しておくことが国際的な推奨基準です。
Q-CODE(検疫情報事前入力システム)
健康状態を事前にオンラインで登録するシステムです。空港での検疫をスムーズに通過するために、出発前に日本で登録を済ませ、QRコードを保存しておくのが入国手続きを効率化する手段として定着しています。
通信環境と決済
韓国は世界トップクラスのキャッシュレス社会です。クレジットカードは必須ですが、公共交通機関の利用には現地交通系ICカード(T-moneyカード等)へのチャージが必要になるため、少額の現金準備も推奨されます。
日本人出張者のビザ要件
韓国へのビジネス渡航では、滞在期間や業務内容によってビザの要否が異なります。現在、日本国籍者に対しては大幅な緩和措置が取られていますが、ルールが恒久的なものではない点に注意が必要です。
短期商用(30日以内)のビザ要否と条件
日本国籍者が、30日以内の短期商用目的(会議、市場調査、商談、契約業務など)で韓国へ渡航する場合、現在はビザ(査証)は不要です。
滞在許可日数
1回の入国につき最大90日間の滞在が認められます。
K-ETA(電子渡航認証)の一時免除措置
本来、ビザなし渡航には「K-ETA」の事前申請が必要ですが、現在、観光振興策により2026年12月31日まで日本を含む対象国は申請が免除されています。
滞在条件
- パスポートの有効期限が滞在期間を満たしていること。
- 帰国または第三国への転航のための航空券を所持していること。
- 韓国国内で報酬を得る活動を行わないこと。
【2026年最新ポイント】 K-ETAは免除されていますが、申請自体は可能です。事前に取得しておくと入国申告書の作成が免除されるメリットがありますが、2026年からは入国申告自体のデジタル化が進んでいるため、基本的には申請不要で渡航して問題ありません。
30日超・就業目的・駐在の場合に必要なビザの種類の概要
滞在が90日を超える場合や、現地で報酬が発生する業務、あるいは「機械の据付・修理・技術指導」などの実作業を伴う場合は、適切な就労ビザの取得が必須となります。
| ビザの種類 | 対象となる活動 | 特徴 |
| 短期就業(C-4) | 短期の技術指導、公演、講義など | 90日以内の滞在で、収益を伴う業務を行う場合に適用されます。 |
| 駐在(D-7) | 外国企業の韓国支店等への派遣 | 日本の親会社から韓国の支店や現地法人に派遣される場合に必要です。 |
| 企業投資(D-8) | 外国人投資企業の経営・管理 | 韓国の法人に直接出資・経営に参画する場合に発行されます。 |
| 貿易経営(D-9) | 貿易・商売、設備の導入・設置 | 貿易業の経営や、産業設備の導入・保守などの専門業務が対象です。 |
ビザ情報を確認すべき公式窓口
ビザ免除の延長や新しいデジタルシステムの導入など、韓国の入国ルールは頻繁にアップデートされます。必ず以下の公式情報を確認してください。
韓国法務省 K-ETA公式サイト
K-ETAの免除対象国や、制度の変更に関する公式通知が掲載されます。
大韓民国 ビザポータル(KOREA VISA PORTAL)
各種ビザの詳細な要件確認や、申請状況の照会が可能です。
渡航前チェックリスト(企業・出張者向け)
韓国出張は「国内出張に近い感覚」で準備されることも多いですが、入国管理やコンプライアンスの観点では厳格な準備が求められます。以下のチェックリストをもとに、不備がないか確認してください。
パスポート残存有効期間・空白ページなどの必須条件
韓国入国において、パスポートの状態は基本中の基本です。
- 残存有効期間: 韓国政府の規定では、入国時に「有効なパスポート」を所持していれば入国可能です。しかし、ビジネス渡航においては、予期せぬ滞在延長や航空機の遅延等のリスクを考慮し、「入国時に3ヶ月以上」の残存期間があることを推奨します。
- 未使用の査証欄(空白ページ): 入国・出国のスタンプ(またはシール)のために、1ページ以上の空白があることを確認してください。
- パスポートのICチップ: 韓国の入国審査ではICチップの読み取りが行われます。チップが破損していると自動ゲートが利用できず、審査に大幅な時間を要する場合があるため、事前に確認しておきましょう。
渡航目的別に必要になり得る書類
ビザ免除(K-ETA免除)で入国する場合でも、入国審査官から滞在目的や身分を問われた際、即座に提示できる書類を準備しておくのがビジネス渡航の基本です。
- 往復航空券の控え(eチケット): 90日以内の滞在後に日本(または第三国)へ出国することを証明するために必須です。
- ホテルの予約確認書: 滞在先が不明確だと不法就労を疑われるリスクがあります。住所と電話番号が明記されたものを準備してください。
- 在職証明書(英文または韓国語): 日本の所属企業から派遣されていることを証明します。
- 招へい状(Invitation Letter): 現地の取引先から発行されたもの。訪問目的(会議、設備の見学等)が明記されていると、商用入国としての正当性が高まります。
- Q-CODE(検疫情報事前入力システム)のQRコード: 入国時の検疫を迅速化するため、事前に専用サイトから登録し、発行されたQRコードをスクリーンショット等で保存しておきます。
企業側が確認しておくべき社内手続き・規程
管理者は、出張者の安全と経費処理の透明性を確保するため、以下の項目を点検してください。
- 最新の出張規程の適用: 韓国(特にソウル)の物価上昇に伴い、宿泊費の上限額が現状と乖離していないか確認してください。
- 危機管理・安否確認フローの共有: 現地の緊急連絡先や、有事の際の社内報告ラインを出張者に周知してください。
- キャッシュレス・通信環境の支給: 法人カードの支給に加え、現地で「カカオトーク」等の連絡手段や地図アプリを円滑に使うためのWi-Fiルーター、または海外用SIMカードの手配が必要です。
韓国入国手続きの流れ(到着空港での動き方)
韓国の主要空港(仁川・金浦など)は、世界でも屈指の効率的な入国システムを誇ります。デジタル手続きを事前に済ませておくことで、到着から市内移動までを最短時間で進めることが可能です。
入国審査(Immigration)での流れと注意点
飛行機を降りたら、まずは「検疫」を経て「入国審査」へ進みます。
- 検疫(Q-CODEの提示): 事前に登録したQ-CODE(二次元コード)を専用端末にかざします。未登録の場合は機内で配布される健康状態質問票を記入し、有人カウンターへ進む必要がありますが、Q-CODE利用の方が圧倒的にスピーディーです。
- 入国審査の手順: 審査官にパスポートを提示します。現在、日本国籍者は「入国申告書」の提出が求められますが、キオスク(自動端末)での登録が可能な場合もあります。
- 指紋登録と顔写真撮影: カウンターにある端末で両手人差し指の指紋登録と顔写真の撮影を行います。
- 入国確認票(Entry Confirmation): 韓国ではパスポートへのスタンプ(証印)が廃止されており、代わりに「入国確認票」という小さな紙が渡されます。滞在中に必要な場合があるため、紛失しないようパスポートに挟んで保管してください。
荷物受け取り・税関申告(多額現金・申告品がある場合のポイント)
荷物を受け取った後、最後に税関検査(Customs)を通過します。
- 税関申告書の省略: 2023年より、申告品がない場合は「税関申告書」の提出が不要になりました。そのまま「Nothing to Declare(申告なし)」の通路を通って出口へ向かいます。
- 多額現金の持ち込み: 1万米ドル(約150万円)相当額を超える現金や小切手等を持ち込む場合は、必ず申告が必要です。申告をせずに発覚した場合、過料が科せられたり、資金の出所を厳しく問われたりすることがあります。
- 主な申告対象品: 免税範囲(酒類2本、タバコ200本、香水60ml、その他800米ドル相当まで)を超える物品がある場合は、必ず「申告あり」のカウンターへ進んでください。
入国時トラブルを避けるための注意事項
スムーズな入国と、将来的な渡航への影響を防ぐために以下の点に注意してください。
- 「商用」入国の正当性: ビザ免除(短期滞在)で入国する場合、滞在目的を問われたら「Business Meeting(商談)」や「Market Research(市場調査)」と明確に答えてください。「Work(働く)」と答えてしまうと、就労ビザがないために別室での聞き取りや入国拒否の原因となることがあります。
- オーバーステイへの警戒: 90日間の滞在期限は厳守してください。1日でも超過すると、今後の韓国入国が厳しく制限されるだけでなく、高額な罰金が科せられます。
- 持ち込み制限品(食品等)への注意: 韓国も肉製品や一部の果物などの持ち込みには厳格です。特にソーセージや肉入りの加工品などは、申告なしに持ち込むと高額な過料の対象となるため、安易な持参は避けましょう。
空港から市内までの移動手段
ソウルの玄関口である仁川(インチョン)国際空港と金浦(キンポ)国際空港からは、鉄道、バス、タクシーなどの多様な手段で市内へアクセスできます。目的地や予算、荷物の量に合わせて最適な手段を選択しましょう。
仁川(ICN)および金浦(GMP)から市内への主な移動手段
空港鉄道(AREX)
仁川空港からソウル駅までを結ぶ最速の手段です。全席指定の「直通列車」と、各駅停車の「一般列車」があります。金浦空港からは一般列車を利用して約20分でソウル駅へ到着します。
空港リムジンバス
ソウル市内の主要ホテルや主要駅へダイレクトにアクセスできます。荷物が多い場合や、鉄道駅から離れた場所に目的地がある場合に非常に便利です。
タクシー
「一般」「模範(高級)」「大型」の3種類があります。ビジネス利用では、英語や日本語が通じやすくサービスの質が高い「模範タクシー」が推奨されます。
配車サービス(Uber / Kakao T)
韓国では「Kakao T」が主流ですが、日本で使い慣れた「Uber(現在はUTと統合)」も利用可能です。アプリ上で目的地を設定できるため、言葉の壁を気にせず利用できます。
深夜到着時の注意点
- 鉄道の終電: 仁川・金浦ともに深夜24時前後で鉄道の運行が終了します。深夜便を利用する場合は、事前にタクシーを予約するか、主要拠点(ソウル駅・江南など)へ向かう「深夜リムジンバス」の運行状況を確認しておきましょう。
- 深夜割増料金: タクシーは深夜22時(または23時)から翌朝4時まで割増料金が発生します。特にソウル市外(京畿道の工場地帯など)へ向かう場合は、市外割増も加算されるため注意が必要です。
- 配車アプリの活用: 深夜の空港タクシー乗り場は混雑することがあります。「Kakao T」などのアプリで事前に車両を呼んでおくと、待ち時間を短縮でき、不当請求やトラブルの回避にもつながります。
韓国の物価相場
近年の物価上昇と円安の影響により、現在は日本(東京)と同等、あるいはそれ以上と感じる場面が増えています。特に出張経費の大部分を占める「宿泊費」と、カフェなどの「飲食費」は高めに予算を組むことを推奨します。
※レート目安:1,000ウォン ≒ 105〜110円前後で換算(変動あり)
1. ホテルの宿泊相場(ソウル市内)
ビジネス需要の高いソウル中心部(明洞、江南、市庁周辺など)のホテル価格は高騰傾向にあります。コロナ前のような「1万円以下で綺麗なビジネスホテル」を見つけるのは非常に困難です。
| ホテルランク | 相場(1泊/1室) | 特徴・目安 |
ラグジュアリー (5つ星) | 50,000円〜 | ロッテホテル、新羅ホテル、外資系高級チェーンなど。 VIP対応や重要な接待に利用。 |
アップスケール (4つ星・高級ビジネス) | 25,000円〜40,000円 | ソラリア西鉄、ロッテシティ、フォーポイントなど。 日系ホテルも多く、日本語対応や設備が安心。管理職・役員の出張に推奨。 |
スタンダード (3つ星・一般ビジネス) | 15,000円〜22,000円 | 東横イン、ドーミーイン、現地ビジネスホテル。 部屋は狭めだが、清潔で寝るだけなら十分。 一般社員の出張における現実的なライン。 |
| エコノミー | 10,000円以下 | ゲストハウスやモーテル、かなり古いホテル。 セキュリティや防音面に不安があるため、ビジネス利用には不向き。 |
2. 日用品・飲食費の物価相場
「食費」や「移動費」の目安です。特にコーヒーチェーンの価格設定は日本より高めです。
飲食費(ビジネス利用)
- ランチセット: 1,200円〜1,800円(12,000〜18,000ウォン)。定食やチゲなどの一般的なランチ。
- カフェ(コーヒー1杯): 600円〜900円(6,000〜9,000ウォン)。韓国はカフェ文化が根付いていますが、スタバや現地チェーンの価格は日本より高めです。
- 夕食(会食・接待): 6,000円〜10,000円 /人。焼肉(サムギョプサル、韓牛)とお酒を含む一般的な会食。高級店なら1.5万〜2万円以上。
交通費
- タクシー(初乗り): 約530円(4,800ウォン〜)。日本よりは割安ですが、数年前より値上がりしています。深夜割増料金や配車アプリの手数料も考慮が必要です。
- 地下鉄・バス: 約150円(1,400ウォン〜)。公共交通機関は日本よりも安価で非常に発達しています。
コンビニ・日用品
海外ホテルの価格推移や平均相場が知りたい方はこちらをご覧ください。
【2026年最新】世界の主要都市ホテル相場|海外出張の宿泊費目安リスト
滞在中の注意点(ビジネス慣行・ルール)
韓国のビジネス文化は、儒教の教えに基づいた「年長者や目上の人への敬意」と、現代の「パリパリ(早く早く)文化」が共存しているのが特徴です。
ビジネスシーンでの服装・商談マナーの基本
韓国ではスピード感と礼節の両立が重視されます。基本マナーを理解しておくことで、初回訪問時の印象を大きく改善できます。
- 服装(信頼感を重視): IT業界やスタートアップ企業ではカジュアル化が進んでいますが、伝統的な大手企業や初回の商談では、依然としてダークカラーのスーツが基本です。清潔感と端正な身なりが、相手への敬意として評価されます。
- 挨拶と名刺交換: 挨拶は軽いお辞儀と握手をセットで行うのが一般的です。握手をする際、左手を右肘や胸元に軽く添えると、より丁寧で韓国らしい敬意の表現になります。名刺は必ず両手で渡し、受け取った後はすぐにしまわず、商談中は机の上に並べておきましょう。
- 徹底したスピード感(パリパリ文化): 韓国ビジネスでは、意思決定や連絡の速さがきわめて重視されます。「検討します」と持ち帰るよりも、その場で可能な限りの回答や次のステップを提示する姿勢が、信頼構築に直結します。
宗教・法律上の禁止事項(飲酒、公共の場での振る舞い等)
お酒に寛容なイメージのある韓国ですが、近年は公共の場でのルールが厳格化されています。
- 路上・公共の場での飲酒規制: ソウル市などの主要都市では、条例により公園や広場などの公共の場での飲酒を制限する動きが強まっています。違反すると罰金の対象となるため、飲酒は飲食店や自宅・ホテル内にとどめるのが無難です。
- 飲酒時のマナー: 会食中、目上の人の前でお酒を飲む際は、顔を少し横に向けてグラスを隠すようにして飲むのが礼儀です。また、相手のグラスが空になる前に注ぎ足す「つぎ足し」は避け、飲み干してから注ぐのが韓国流です。
- 喫煙制限: 公共施設やオフィスビル内、大通りの歩道などは原則禁煙です。指定の喫煙所以外での喫煙は厳しく取り締まられており、高額な過料を科せられるケースが多いため注意してください。
企業として事前に共有しておきたい行動ルール
安全配慮とコンプライアンスの観点から、出張者には以下のルールを周知徹底しましょう。
- 政治・歴史的話題の回避: ビジネスの場において、日韓関係や北朝鮮に関連する政治的・歴史的な話題は、たとえ親しい間柄であっても避けるのが賢明です。プロフェッショナルな関係を維持するため、話題選びには慎重になるよう指導してください。
- キャッシュレスと配車アプリの利用: 韓国はカード決済が主流ですが、一部の市場や交通系カードのチャージには現金が必要です。また、深夜のタクシー確保や言葉の壁を防ぐため、「Kakao T(カカオタクシー)」などの配車アプリを事前にインストールし、法人カードを登録しておくよう推奨します。
- 「電子入国申告書」の活用: 2025年以降、入国申告のデジタル化(e-Arrival Card)が加速しています。空港での待機時間を短縮し、効率的に移動できるよう、出発前のオンライン登録を社内ルールとして推奨しましょう。
出国時の手続きとオーバーステイ対策
韓国からの出国手続きは、最新のスマートシステム導入により非常にスムーズです。しかし、ビジネス出張においては「次回以降の入国に支障を生じさせないこと」が最も重要です。期限管理と適切な手続きを徹底しましょう。
出国審査の流れと、空港到着の推奨時刻
仁川国際空港や金浦国際空港では、日本国籍の出張者は自動出入国審査(SES)を利用したスピーディーな出国が可能です。
出国審査の流れ
- 搭乗手続き(チェックイン)と手荷物預け。
- 保安検査を通過。
- 出国審査エリアの自動ゲート(Smart Entry Service)へ。パスポートをスキャンし、顔認証を行うだけで完了です(有人カウンターに並ぶ必要はありません)。
空港到着の推奨時刻
2026年現在、仁川空港ではリアルタイムの混雑予測システムが稼働していますが、ビジネス便が重なる時間帯は保安検査が混雑します。余裕を持って出発の2時間半〜3時間前には空港に到着しておくのが安心です。
市内空港ターミナルの活用
ソウル駅などの「市内空港ターミナル」で事前にチェックインと出国審査を済ませておけば、空港では専用の「優先通路」を利用でき、大幅な時短が可能です。
オーバーステイ時の罰金・再入国への影響の概略
韓国は滞在期限に対してきわめて厳格な姿勢を取っています。意図しないオーバーステイであっても、ビジネス上のペナルティは甚大です。
- 高額な罰金: オーバーステイの期間に応じて、最大3,000万ウォン(約330万円)の罰金が科せられる場合があります。
- 再入国制限(入国禁止): 違反内容や期間によって、1年から最大5年以上の入国禁止措置が取られます。一度でもオーバーステイの記録が残ると、将来的にK-ETAの許可が下りず、渡航のたびに大使館での厳しい面接が必要になる可能性が高いです。
- 強制退去処分: 不法就労などが発覚した場合は、即時の強制退去(デポーテーション)となり、会社名を含めた公的記録として残るため、企業コンプライアンス上の大きな問題となります。
滞在延長・ビザ更新が必要になりそうな場合の早期相談ポイント
商談の長期化やプロジェクトの遅延により、当初の滞在期限(90日)を超えそうな場合は、期限が切れる前に以下の対応を行ってください。
- 「1345」外国人総合案内センターへの相談: 韓国国内から電話「1345」で、法務部の相談窓口に繋がります。日本語対応も可能なため、滞在延長の可否や必要な手続きを真っ先に確認してください。
- Hi Korea(ハイコリア)での予約: 滞在期間の延長申請は、オンライン予約サイト「Hi Korea」を通じて出入国管理事務所を訪問する必要があります。直前の予約は取れないことが多いため、期限の2週間〜1ヶ月前には準備を始めるのがビジネス上の鉄則です。
- 「短期商用」から「就業」への切り替え: 滞在目的が「商談」から「現場での実作業(労働)」に変わる場合は、国内での切り替えが難しいケースが多いです。一度出国して適切なビザ(C-4など)を再取得すべきか、早期に専門家や管理部門と協議してください。
参考リンク・公式情報
韓国の入国制度やビザ免除措置は、社会情勢に応じて迅速に変更されます。確実な渡航のために、出発前には必ず以下の公式ソースで最新情報を確認してください。
ビザ・入国管理(大使館・法務部)
大韓民国 ビザポータル(KOREA VISA PORTAL)
就労ビザ(C-4、D-8等)の具体的な必要書類の検索や、申請中のビザの審査状況を確認できる公式サイトです。
K-ETA(韓国電子旅行許可)公式サイト
現在の日本国籍者に対する免除措置の継続状況や、再導入時の申請窓口となるサイトです。
検疫・税関・安全情報
Q-CODE(検疫情報事前入力システム)
入国時の検疫をスムーズにするための事前登録サイトです。出発の3日前からの登録を推奨します。
韓国関税庁(Korea Customs Service)
免税範囲や多額現金の持ち込み、禁止物品に関する詳細な規定が掲載されています。
外務省 海外安全ホームページ(韓国)
現地の治安情勢や感染症情報、日本大使館の緊急連絡先を確認できます。
交通・ビジネスツール
空港鉄道 AREX 公式サイト
仁川空港からソウル駅までの直通列車の時刻表確認や、オンライン予約が可能です。